葉山村酒蔵ホール




人口5千人、葉山村のコンサート会場(酒蔵)の改修。“むら”の若者達の改修への望みそして行政側の思い「若者に魅力ある地域作り定住プラン」が一致し“文化ホールのような”機能を持つ「多目的ギャラリー」としての酒蔵再生計画がスタートしました。

この計画は村民が下駄履きで利用できる/愛着と誇りの持てる佇まい/経済性と環境共生など“むら”の個性となることを願って企画されました。

古い(酒蔵)平面の上に、新しい(村民ギャラリー)機能を上書きするー。それは既存建築の空間を考慮しながらも、囚われることなく、新たに求める空間をその上に書き重ねること、即ち対立概念上の二つの空間の輪郭を損なうことなく、同席させることだと考えました。また、基本の骨格と、新しいプランとの関係については、輪郭を明確にする意味で「古材」と「新材」とで表現しています。傷んだ骨組みは復元され、そこから再生が始まりました。


〈 受賞歴 〉
1997年 新いなかデザイン賞 優秀賞
2000年 第7回公共建築賞 公共建築賞特別賞


〈 掲載歴 〉
1996年 新建築誌4月号
1997年 日本建築学会作品選集
1997年  建築設計資料70誌


所在地:高知県高岡郡津野町姫野々字大宮604-6
竣工年:1995年
主要用途:多目的ホール
構造規模:木造2階(改修)
延床面積:658.24㎡
共同設計:若竹まちづくり研究所